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YUKI TAKEZAWA ARCHITECT & ASSOCIATES
 OPEN OFFICE  家を建てる人のための基礎講座
 家づくりの流れ  わが家の地盤は大丈夫?
 Q&A よくあるご質問  ガスと電気 どっちが得?
  プ ラ ン 作 成  快適な住まいのための10ヵ条
 快 適 な 住 ま い の た め の 10 ヵ 条
1. 南北の通風を確保する

 吉田兼好法師が徒然草で 『家は夏をむねとすべし』 と言っています。

 日本のような亜熱帯の国では、夏が蒸し暑く、とかくエアコンに頼ってしまいがちですが、本当にそれでよいのでしょうか?

 できれば プランニングをちゃんとして、なるべくエアコンに頼らなくてもいいように 自然の風を導入し、

 少しでも過ごしやすくできる工夫をした方がいいでしょう。

 プランをちゃんと作れば、 関東であれば南南東、 関西であれば南南西 の風を取り込んで、 

 夏でも風が良く通る家をつくることは可能です。 風速1メートルで体感温度が1度下がります。


2. プライバシーの確保は最小限に

 1階にいると 2階の様子が まるでわからない。部屋のドアを閉ざすと 誰が何をしているのかわからない 

 というのではなく、 どこにいても なんとなく家族の気配を感じることができるといい。

 台所でトントンまな板で何か刻んでいる音が聞こえ、ごはんが炊き上がる湯気の香りが流れてくる。

 たとえば リビングを吹き抜けにして その周りに子ども室があると1階と2階の空間がつながる。

 ドアを開けておけば 1階と2階で会話だってできる、そんな空間作りが望ましい。


3. 家族が一番長く過ごす部屋を、一番いい場所に

 子ども部屋は 南向きが望ましい と思われがちですが、実際 子どもが小さい頃は 母親から目の届く場所で

 遊んだり、宿題をしたり、寝るのも 母親と同じ部屋で ということが多いようです。

 自分の部屋 として認識する 小学校高学年の頃には、家に帰る時間も遅くなってきます。

 中学校、高校になると 陽の当たる時間に 部屋で過ごすことは ますます少なくなってきます。

 そして 大人になって 家を出てしまうと “開かずの間” になってしまうという可能性もあります。

 充分ゆとりがあって、すべての部屋を 南に面してとれれば それに越したことはありませんが、そうもいかない

 場合には、その家に一番長く居る人の部屋、家族が一番長く過ごす部屋を 一番いい場所に配置するべきでしょう。

 リフォームを希望のクライアントの家を訪ねると キッチンとダイニングが暗くて寒い北の角にあることが多い。

 それと あまり家人が使うことのない 南向きの客間。

 食事の用意をするキッチン、食事をするダイニングは 1日のうち2〜3回は必ず何時間か 過ごすスペースです。

 リビングはもちろんのこと、ダイニングもキッチンもロケーションがよく、できれば 南の陽の当たる明るいところへ 

 計画したいものです。


4. かゆいところに手が届く 収納を
 
 収納スペースが少ない という不満をよく耳にします。納戸という部屋がひとつあり、そこに何でもかんでもすべて

 押し込んで どこに 何があるのか探すのに一苦労・・・

 収納スペースは “あるべきところにある” ことが重要です。

玄  関  造り付けの下足箱に 可動棚 をたくさん付けてもらうと 自由に 高さ調節ができて使い易い。

 ついつい 靴などが出しっぱなしになってしまう という場合には、玄関の隣に 小さくていいので

 クローク があると便利です。

 扉を閉めてしまえば 中は見えないので 靴、傘、ガーデニンググッズ、スキー板、三輪車、灯油缶

 など収納することができます。

クローゼット  部屋にタンスを置くと、地震で倒れる心配があるし、上部に埃がたまるし、部屋のドアの色や、タンスの  

 色がごちゃごちゃしてくる。 タンスがたくさんある場合、クローゼットを設けて その中に入れてしまい、

 余った空間部分に日常よく着る衣服を吊るしておく ハンガーパイプ を備えつけると便利。

 子ども部屋にも 最低 押入れ1帖分の収納 は必要。育った年月だけ物が増えていくのは目に見えて

 います。

 収納をちゃんと確保すれば、後は 勉強机とベッドだけで 部屋はかなりすっきりすると思います。

 勉強机は 高価なものを用意しなくても 長めのカウンターを1枚 備え付ければ、下部に キャスター付の

 引き出し を入れることもできるし、大人になっても 臨機応変に 使うことができます。

洗 面 所  脱衣室 を兼ねている場合が多いので、タオルや石鹸など サニタリーグッズの予備の収納はもちろん

 のこと、できれば 着替えの下着とかパジャマとか を収納できる 家族の人数分の引き出しなど

 あればいいですね。

 ゆとりがあれば、洗面カウンターの前の鏡自体を収納できるようにすると、そこに お化粧品が収納できる

 上に三面鏡として利用することもできます。

ト イ レ  “ トイレはその家の鏡 ” と言われます。 そして来客が ひとりでまじまじと眺め回すことのできる 唯一の

 部屋です。 だから できるだけおしゃれにしたいものです。

 そのためには、 トイレ掃除用具は きっちり 見えないように 収納スペースが欲しいですね。

 と同時に 使用量の多い トイレットペーパーは 手の届くところに たくさん収納したいですよね。

キッチン  一番たくさんの収納が必要で、一番散らかりやすいのがキッチン。

 最近は アイランドキッチン が人気で 見せるキッチン として提案することが増えてきています。

 しかし、 炊飯器、珈琲メーカー、トースター、買い物袋 など ついつい出し放しで 何かすっきりしなくなって

 いくのです。

 キッチンのそばには 小さくてもいいので 食品庫 があると便利です。

 冷蔵庫には 入れない野菜とか果物を置いたり、急な来客時に とりあえずほおり込める場所があると

 いうのは重要なポイントです。


5. キッチンはこだわろう
 
 家のかたちがそれぞれ違うように 家族構成も 生活形態も それぞれに違います。

 シンプルで お掃除しやすいキッチンがいい人。手作り感のある、使えば使うほど 味が出てくるキッチンが好きな人。

 共稼ぎの家、よく人が集まる家、小さなお子さまがいる家。

 キッチンの形 もまたそれぞれに 違っていいと思います。

 たとえば お母さんが食事の用意をしているそばで 小さな子どもとおしゃべりをしたり ちょっとおやつを食べたりするには、

 キッチンに 低めのカウンター を備え付けるといいでしょう。

 よく人が集まる家では、みんなが寄ってたかって料理に参加できるように アイランドキッチンの料理スペースを広く取ったり、

 飲物専用の小さな冷蔵庫 をカウンター下に組み込んでおくと 勝手に取り出してくれます。

 家に居ながらにして 焼き鳥屋サンにいる気分を味わうために、食卓テーブルに 七輪を埋め込むこともできます。

 共稼ぎの家では、そのままにして出かけた 朝食時の食器の洗い物をするシンク、夕食の準備をするシンク、 と

 二つシンクがあると 夫婦で協力できます。

 “キッチンは家の中心” と位置づけされているこの頃、生活パターンに合わせて 使い勝手のいい オリジナルの

 キッチンを作る という手もあります。


6. 家事を快適に
 
 家事は永遠になくなることのない 生活の一部です。人間の生活の基本となる “衣 ・ 食 ・ 住” を荷っているわけ

 ですから大げさに言えば 生きることの基本部分です。

 家事が 好きな人も 嫌いな人も、妻がやるにせよ 夫がやるにせよ、いい環境の 下で 楽しくできる工夫をしたほうが

 いいと思うのです。 大事なポイントは 動線 です。

 キッチンで食事の用意をしながら、洗濯をする、選択を干す、アイロンがけをする、食事の後片付けをする、お風呂の

 湯張りのために栓をする etc...

 この動作を スムーズにできれば、毎日の時間の積み重ねは かんり軽減すると思います。

 水に関係する部屋は なるべくまとめた方がいいでしょう。できれば、外出先で突然の雨にアタフタしなくていいように、

 雨に濡れない物干しコーナー を確保したいものです。


7. 臨機応変な部屋づくり
 
 年月とともに、子どもは大人になり、親は老いていき、家族の生活形態が 変化していきます。

 子ども部屋 は人数分作らなくても、小さい頃は1つの部屋で みんなで遊んだり 宿題したりで、部屋を分ける必要が

 出てきた頃に 置き家具で仕切るとか、取りはずし可能な建具で間仕切る という方法がいいと思います。

 サニタリールーム
はそれぞれを同時に使用することのできる独立型と、最近 スリー・イン・ワン といって トイレ・

 洗面所・浴室 を1つの空間にまとめた省スペース型 があります。

 ただし、ひとつずつの部屋に仕切ると 狭くて使い辛い場合は、まとめてひとつの部屋にすると その分 広く使うことが

 できます。この場合には、トイレは もう1ヶ所 あった方がいいですが・・・

 リビング・ダイニング・キッチン も普段は ワンルーム として使い、隠したい時、冷暖房の調節をしたい時には、

 引き込んでいた建具を 引き出して間仕切る という使い方もできます。

 建具を 天井までの引き込み戸 にしておけば、家中を ワンルーム にも 個別の部屋 にもすることができるのです。


8. 老いてからの対策を
 
 家は 3度建てると思い通りのものができる と言いますが、たいていは 一生の間に1度きり の 大仕事です。

 若い時に建てたとしても それは “終の棲家” となるわけです。

 年老いて、生活形態に応じて リフォーム できればいいのですが、 費用もかかることだし できるかできないか

 わからないことです。

 そうなると ある程度、それを見越して計画することが大事です。

 たとえば、バリアフリー は最近では もう当たり前のことです。

 階段の蹴上げ
は建築法規では 23 cm 以下 となっていますが、2階に リビングや主寝室 がある場合は 18〜19 cm

 くらいが理想だと思います。

 エレベーター を設置できればいいのですが、そうでない場合は、後から 階段に設置できる 椅子式エレベーター用 に、

 階段の幅を 少し広めにとっておく とか、階段の近くに コンセントを設けておく といいでしょう。

 階段、廊下 は後から 手摺 を取り付けることができるように、下地 を入れておきましょう。

 各部屋の 建具の有効幅 は できれば 80 cm 欲しいですね。

 細かい配置の積み上げで、老いてもなお 住みやすくなるのです。


9. 省エネ対策はしっかりと

 1. 新しい家に住み始めると 急に 電気代が上がった ということを よく 耳にします。

    ひと昔前のように 1室の中央に 照明器具が ひとつという形式が少なくなってきて、間接照明 を取り入れたりと

    照明自体がが デザインの一部になっていることは とてもいいことですが、数が増えた照明器具を 一斉につけて

    いれば電気代が上がるのは当然です。 照明器具の数だけとは言いませんが、スイッチの数も増やして 必要な

    部分だけの明かりを灯すようにすればいいのです。


 2. 吹き抜け空間では ヒートロス の心配があります。暖かい空気が 上へ逃げていくのは当然のことです。

    空気を撹拌する役目のあるファン を取り付けるとか、できれば 床暖房 をお薦めします。

 
 3. 断熱材の選択も重要です。

    各メーカーから 多くの種類のものが出ていますが、熱伝導率の低いもの を使うといいでしょう。


 4. 壁、天井 の仕上げ材の選択 も重要です。

    保温効果のある珪藻土 はお薦めですが、コスト的には 安い とは言えません。


 5. その他、ペアガラス にするとか いろいろな方法がありますが、断熱材にしても 珪藻土しても、少しコストが

     上がるのは否めません。 しかし この部分は、建築の段階でしておかないと、後からするのは大変ですし、

    それこそコストの無駄です。

    長い目で見て ランニングコストの削減につながることは、後からできることを後回しにしてでも やっておいた方が

    得策かと思います。


10. わが家が一番好き

 “ 夢を形に ” という言葉が 良く使われています。

 要は、家を建てるにあたって 一番こだわっている部分は何なのか ということです。

 ただ、和風の家、プロバンス風、シンプルモダン という 外観の好みだけでなく、その家で どう暮らしたいのか を考えて

 欲しいと思います。

 家族 というひとつの単位がくつろぐ場所です。いろんな夢を 組み込んで下さい。

 たった 2帖でもいいから “男の隠れや” と称する お父さんの部屋 も欲しいでしょう。

 仲間が 気軽に遊びに来て 談笑する バーベキューコーナー、食後の ホームシアター、子ども部屋のロフト などなど、

 望んでいる形を まず 整理してみましょう。

 ちょっとした遊び心 を加味すれば、自宅でリゾート気分も味わうことができるでしょう。



忙しい日常の合間をぬって出かけるよりも “やっぱり我が家が一番好き”

そんな風に思える 家づくりをして欲しいと 心から願っています。

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